携帯のワンセグで録画している番組が消化不良で、microSDカードの限界まで来ているノダッシュです。
なんとか消化しなければ・・・
というわけで、少し前になりますが『ガイアの夜明け「徹底追跡…JAL危機~"日本の翼"の本当の問題とは~」』を見た感想をば。
特に印象に残った場面を抜粋してエントリーします。
(省略)
ノンフィクション作家の 柳田 邦夫 氏らが勤めるJALの安全問題を考える、アドバイザリーとして
社内の現場を回り提言をまとめている。2009年11月2日のJAL安全アドバイザリーグループ会議(中間報告会)にて
(中略)
(ナレーション)
JALに旧態依然として残る、親方日の丸的な体質を、厳しく指摘しました。柳田 邦夫 氏
「意思決定をしたがらないお役所的傾向」
「それがスピードを落とし肝心な事の決断を遅くする」工学院大学の 畑村 洋太郎 教授
「まだそんな のろいこと言っていていいの?という非常に時代遅れの議論を聞いている気がする」(ナレーション)
JALの経営陣からも、それを認めるような発言が竹中 哲也 副社長
「JALは旧国鉄と同じように半官半民で独占的だった」
「お客が仮に乗らなくても仕事ができていた経緯がある」
「心の中から変えていくのはなかなか難しい」(ナレーション)
自己再建するための柱だった、意識改革
それがなかなか進んでいない、現状がうかがえました。(中略)
柳田 邦夫 氏
「会社に対する思いの共有、意見交換、ビジョンを目指す議論が未成熟」
この場面で、いくつもの重要な発言が出ていると感じました。
柳田 邦夫 氏
「意思決定をしたがらないお役所的傾向」
「それがスピードを落とし肝心な事の決断を遅くする」工学院大学の 畑村 洋太郎 教授
「まだそんな のろいこと言っていていいの?という非常に時代遅れの議論を聞いている気がする」
からは、大企業に見られがちな「上司の承認待ち(数段階に渡る)で時間ロス・決定できない」「上司判断は前例がない事は出来ない」なども同様な事が指摘できそうです。
要は、現場の人間への権限委譲が出来ていない。という事なのではないでしょうか。
判断のスピード・質が落ちると労働時間のムダが発生するばかりか、「受注できない」「競争優位な製品やサービスが生み出せない」といった致命的な影響が出てくるはずです。
竹中 哲也 副社長
「心の中から変えていくのはなかなか難しい」柳田 邦夫 氏
「会社に対する思いの共有、意見交換、ビジョンを目指す議論が未成熟」
からは、時間をかけて形成された企業文化を変革する事の難しさが滲み出ていると感じました。
成功体験を勘違いしてしまうと「このやり方がいいんだ」と更に変わりにくくなるのかもしれません。
(JALの場合は「お客が仮に乗らなくても仕事ができていた経緯がある」にあたりそうですね)
また、大企業にはありがちなのですが、「ヤバイ」と言われているのにどこかヒトゴトなんですよね。
心のどこかで「まぁ、誰かがなんとかするだろう」ぐらいに思っている。
こういった、社員が大半を占めるようなら、やはり意識改革は難しいでしょうね。
言葉で言うのは簡単だけど、「いかに危機感を共有するのか」は私も興味があるトコロです。
本当の意味で人・組織を変えていくというプロセスはどうやって成し遂げられるんだろうか。
トップマネジメントの強烈なリーダーシップで組織改革を推進する!って書くのは簡単なんだけどなぁ。
「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、自分の会社はどうなのか?を見つめなおす良いキッカケになった番組でした。
がんばれ、JAL!日はまた昇る!!